
ランナーにとって、日焼け対策は単なる「美容」ではなく、パフォーマンス維持のための重要な対策です。強い紫外線を浴び続けると体内の水分が失われやすくなり、疲労感が増すことが研究で明らかになっています。
また、長時間の屋外活動による紫外線ダメージは、皮膚がんリスクの増加にもつながります。実際に、ランナーやトライアスリートは一般人よりも皮膚がん発症リスクが1.5倍高いというデータも報告されています。

1.5倍…
しかし、一般的な日焼け止めでは「汗で流れる」「ベタつく」といった問題があり、ランニングには不向きなものも多いのが現実です。
この記事では、皮膚科医監修のもと、ランニング中の激しい発汗や長時間の屋外活動に耐える、ランナーに最適な日焼け止めを7つ厳選してご紹介します。SPFとPAの基礎知識から、汗に負けない日焼け止めの選び方、効果的な塗り方まで徹底解説します。
- 日焼け止めのおすすめを知りたい
- ランニング時の汗・雨に強い
- 大容量でコスパが良い
- 日焼け止め以外の機能を備えた
- 大谷翔平・ガッキー!?の日焼け止め
となります。商品詳細は後ほど紹介しますが、先に「日焼けをすべきでない理由」をまとめました。
これを知ってる知らないで差が出るのでサクッと読んでください。



ランナーに日焼け止めは必須です


私のランニングの実績!
- 累計走行距離……1.5万キロ
- ランニング歴……15年以上
15年間で様々なガジェットを試してきました。
実際使ったアイテムを皆様にわかりやすくお伝えしていきます。
ランナーがなぜ日焼け対策をすべきなのか?パフォーマンスと健康への影響
紫外線がランニングパフォーマンスに与える影響は思っている以上に深刻です。スポーツ医学の研究によると、強い日差しの下でのランニングは以下のような悪影響をもたらします。
紫外線がランニングパフォーマンスに与える悪影響
知っていると知らないでは差が出るので、今のうちに理解しておきましょう。
1.体温調節機能の低下
紫外線による皮膚ダメージは、汗腺の機能を低下させ、体温調節を困難にします。これにより熱中症のリスクが増加し、ランニングパフォーマンスが著しく低下します。
2. 疲労の蓄積
日焼けした肌は炎症状態にあり、体が回復にエネルギーを消費するため、通常よりも疲労が蓄積しやすくなります。
3. 脱水症状の促進
紫外線は皮膚からの水分蒸発を促進し、脱水症状を引き起こしやすくします。
皮膚がんリスク低減のための対策
アウトドアスポーツ愛好者の皮膚がん発症率は一般人の1.5倍というデータがあります。特にランナーは顔、首、腕が長時間紫外線にさらされるため、適切な対策が不可欠です。



日焼け止めを数秒塗るだけで予防ができます
このように日焼けにより、「肌にダメージが蓄積され、免疫系が弱り、老化の原因」となってしまいます。日焼けを避けるために、日常的に日焼け止めを使用し、肌を保護しましょう。
ランニング用日焼け止めの選び方5つのポイント


日焼け止めの選び方には、大きく5つのポイントがあります。
1. SPF・PA値の見方と必要な数値
ランニングのような屋外スポーツには、**SPF50+/PA++++**の最高レベルの保護が理想的です。
SPF(Sun Protection Factor)
UVB(主に皮膚の表面に作用し、日焼けの赤みを引き起こす)から肌を守る効果を示します。数値が高いほど効果が高く、ランニングでは「SPF30」以上、理想的には「SPF50+」を選びましょう。
PA(Protection Grade of UVA)
UVA(皮膚の奥深くまで届き、シワやシミの原因になる)から肌を守る効果を示します。「+」の数が多いほど効果が高く、ランナーには「PA+++」以上、理想的には「PA++++」をおすすめします。
2. ウォータープルーフ・スウェットプルーフの違い
ランナーにとって重要なのが「ウォータープルーフ(耐水性)」と「スウェットプルーフ(耐汗性)」です。
ウォータープルーフ
水に強い性質で、通常の水分に対する耐性があります。「UV耐水性★★」表記は80分間の水浸しテストをクリアした製品です。
スウェットプルーフ
より重要なのがこちらで、汗に含まれる塩分や皮脂に対する耐性があります。「スウェットプルーフ」表記のある製品は、長距離ランにも適しています。
実は汗は水よりも日焼け止めを落としやすく、特に「塩分」が問題です。そのため、普通のウォータープルーフよりも「スウェットプルーフ」表記のある製品がランナーには理想的です。



今まで意識した事がなかった方は、注意して見てみましょう
3. テクスチャー別の特徴と適した使用シーン


ジェルタイプ
さらさらとした使用感で、ベタつきが少なく、短〜中距離ランにおすすめ。汗をかいても不快感が少ないのが特徴です。
ミルク(乳液)タイプ
保湿性と密着性のバランスが良く、中〜長距離ランにおすすめ。肌への密着度が高く、持続性に優れています。
クリームタイプ
保湿性が高く、密着度も最大級。マラソンやウルトラなど長時間のランニングに適しています。ただし、やや重い使用感があるため、顔よりも体に使う方がおすすめです。



クリームタイプが効果がありそうで私は好きです
4. 肌質に合わせた選び方
次は肌質に合わせた選び方を紹介します。個人差があるので、ご自身にあったタイプを選びましょう。
敏感肌の方
紫外線吸収剤フリー(ノンケミカル)、パラベンフリー、無香料の製品を選びましょう。二酸化チタンや酸化亜鉛などの紫外線散乱剤使用のものが安心です。
脂性肌の方
皮脂コントロール成分配合や、さらさらした仕上がりのジェルタイプがおすすめです。
乾燥肌の方
保湿成分(ヒアルロン酸、セラミド、コラーゲンなど)配合のミルクタイプやクリームタイプが適しています。
5. コスパと継続使用のバランス
ランニング用日焼け止めは毎日使うものなので、価格と品質のバランスが重要です。高価な製品でも効果が高く少量で済むものもあれば、リーズナブルでもしっかり効果のある製品もあります。
5つのポイントを参考に選びましょう。
ランナーにおすすめの日焼け止め3選
日焼けをすべきでない理由を理解してもらったと思います。
そこで商品をおすすめしたいと思います。
調べた結果、皆様おなじみのブランドの商品となりました。



早速一つ目の商品を説明します。
ビオレUV アクアリッチ ウォータリーエッセンス 110g


まず1つ目は、ビオレUV アクアリッチ ウォータリーエッセンスです。
今回紹介する3つの日焼け止めで「迷ったらこれ」という商品です。






日焼け止めを塗っているのがわからないくらい軽く、水分に強いのでランニング時の汗や雨が降っても安心。
しかも110グラムと大容量なので、コスパが最高です。



具体的に説明しますね
軽やかな使用感


ビオレUV アクアリッチ ウォータリーエッセンスは、塗り直しても、重ねても感動的に軽いです。
水感UVで、ミクロレベルのスキマまで塗りムラを防ぎます。


化粧下地としても使用でき、ファンデーションの仕上がりもなめらからしい。
男性の私に下地はわかりませんが、「軽い」のはすぐ実感できました。



薄くて使用感がないので気持ちいいです。
世界初のミクロディフェンス処方


ビオレ UV アクアリッチ ウォータリーエッセンスは世界で初めてミクロディフェンス処方という「ミクロレベルの隙間まで塗る」事ができる日焼け止めです。
詳細はこちらをご覧ください。
このように、ミクロレベルまで塗る事ができ、SPF50+/PA++++の高いUVカット効果を持っているので、日焼けによる肌のシミやそばかすを防ぎます。



開発者はミクロディフェンスに熱い想いをもっています
スーパーウォータープルーフ


ビオレ UV アクアリッチ ウォータリーエッセンスは80分間の耐水試験で確認済みのスーパーウォータープルーフタイプです。
水や汗に強く夏場に活躍します。しかも6つの嬉しい効果があります。


顔とからだの両方に使用でき、白浮きせずベタつかない仕上がりが特徴です。



せっけんで簡単に落とせるのが嬉しい
結論:大容量でコスパ良い日焼け止めを求める人向け
この日焼け止めは今回紹介する3つの商品の中で一番大容量です。
さらにグラムあたりの単価も一番安価。
安いから品質が…ということはなく、性能は充分であり、つけ心地が良く満足度も高いです。
こだわりがなければ、この商品が一番オススメです。



これ買っておけば間違いなし


ニベアUV ディープ プロテクト & ケア ジェル 80g


ニベアUV ディープ プロテクト & ケア ジェルは、予防美容ができる日焼け止め。
※予防美容とは、日やけによるシミ・そばかすを防ぐこと
ウォータープルーフや日やけに対する基本的な機能は高いレベルで備わっています。




さらに予防美容があるから価格を心配してしまいますが、機能・成分のわりに安価です。


美容成分配合


肌の保湿に役立つ金銀花エキスや真珠タンパク抽出液、ダマスクバラ花水などの美容液成分が含まれています。
この成分が乾燥による小ジワを目立たなくし、肌に潤いを与えます。
日焼け止めでありながら美容ケアも同時に行えるのが魅力です。



いろんな日焼けを試しましたが、予防美容はこれだけ
ウォータープルーフ
この日焼け止めは、強力な3次元UVフィルムを採用しており、水や汗に非常に強いです。


海やプール、スポーツなどのアクティブなシーンでも、肌をしっかりと守り続けます。
また、石けんで簡単に落とせるため、日常使いにも最適です。



すっと馴染みます
日焼け止めぽくない


少し前の日焼け止めは、いかにも日焼け止めを塗りました。
という匂いがする日焼け止めが多かったと思います。(その匂いは嫌いじゃないけど笑)


しかし、このニベアの日焼け止めは、さわやかな石鹸の匂いがします。



非常にさわやかです
結論:日焼け防止と同時に美容したい人向け


繰り返しになりますが、ニベアUVディーププロテクトは、「予防美容」ができる事が一番の特徴です。
- ランニングだけでなく、日常的に使いたい人
- シミ、そばかすを防ぎたい人
におすすめの日焼け止めとなります。
1,000円以下の購入しやすい価格。気軽に買えるのでおすすめです。


雪肌精 日焼け止め スキンケア UV エッセンス ジェル 90g


おすすめ3つ目の商品は「雪肌精」日焼け止め UVエッセンスジェルです。


新垣結衣さんがCMをしている事で、女性を中心に人気がある「雪肌精」。
2024年からドジャース大谷翔平が広告塔となり、男性ファンにもアピールしています。



私も影響された一人。
今まで紹介した2つの商品の倍以上の価格です。
ただそれ以上に、高品質でつけ心地も最高だった日焼け止めです。
高品質の日焼け止めでしっかり日焼けを防ぎたい方、大谷翔平を信用できる方におすすめです。


大谷翔平がCM出演


一番の特徴は「大谷翔平」がCMしている事。
言わずもがな日本のヒーローです。
そんなオオタニサンが実際に使用している「雪肌精」は男性だけでなく、スポーツ時でもおすすめ。



つまりランナーにおすすめという事です
美容成分がたっぷり配合


国産ハトムギエキス、ハトムギ発酵エキス、ハトムギ水などの保湿成分が含まれており、うるおいに満ちた透明素肌へ導きます。




このようにすぐに肌になじに、ベタつくことはありません。



付けている事を忘れます
海・サンゴの環境に配慮


雪肌精は、サステナビリティにも配慮していて、サンゴにやさしい日焼け止めとなっています。
2021年1月ハワイ州では「サンスクリーン法」という日焼け止めに関する法律を施行しています。
簡単に書くと、指定禁止成分を配合した日焼け止めの使用を禁止する事です。※詳細はこちら。



なぜ日焼け止めがダメなの?



サンゴが死滅してしまうからです。




しかし、雪肌精の日焼け止めは、サンゴに配慮し作られています。
どうせ買うなら、サンゴにも環境にもやさしい日焼け止めがいいですよね。
結論:高品質なだけでなく、環境にやさしく、大谷翔平がCMしている


高品質を補足すると、雪肌精の日焼け止めは、ウォータープルーフ対応で、汗・雨に強く多少の水分は防いでくれます。
ただ、石鹸で簡単に落とすことができるので、非常に使いやすい。
さらにSPF50+/PA++++という最高水準UVカットがあるので、日焼けをしっかり防げます。
このように、機能が非常に高い性能を備えた日焼け止めが「雪肌精」となります。



毎日使う事を考慮すると多少高くてもプラスになります


効果的な日焼け止めの塗り方とランニング時の注意点
正しい量と塗るタイミング
適切な塗布量
- 顔全体:500円玉大(約0.8g)
- 体全体:約30g(大さじ2杯分)
多くの人が必要量の半分以下しか塗っていないため、表示されているSPF/PA値の効果を得られていません。「塗りすぎかな?」と思うくらいが適量です。
塗るタイミング
- ランニング開始の15-30分前に塗布
- 肌にしっかりと馴染ませる時間を確保
- 汗をかく前に皮膚に密着させることが重要
ランニング中の塗り直し方法
基本の塗り直しタイミング
- 2時間ごと
- 大量に汗をかいた後
- タオルで汗を拭いた後
塗り直しのコツ
- 汗を軽く押し拭きして余分な水分を取る
- 乾いた状態で新しい日焼け止めを塗布
- 重ね塗りOK(元の日焼け止めを落とす必要なし)
携帯用アイテム
- スティックタイプの日焼け止め
- 個包装タイプのクリーム
- コンパクトなスプレータイプ
汗をかいた後の再塗布のコツ
汗をかいた肌への塗り直しは、以下の手順で行いましょう:
- 水分の除去:清潔なタオルで汗を軽く押し拭き
- 肌を乾かす:風通しの良い場所で1-2分乾燥
- 塗り直し:新しい日焼け止めを適量塗布
- 馴染ませる:軽くパッティングして肌に密着
日焼け止め以外のランナー向け紫外線対策グッズ
アームカバー・レッグカバー
おすすめ機能
- UPF50+(紫外線遮蔽率95%以上)
- 冷感素材
- 吸汗速乾性
- 滑り止め加工
選び方のポイント
腕や脚は特に日焼けしやすい部位です。日焼け止めとの併用で完璧な防御が可能になります。
私はザムストのアームカバーとレッグカバーを愛用しています。夏場に装着していても涼しくて快適です。




UVカット帽子とサングラス
帽子の選び方
- つばの幅:7cm以上
- UPF値:30以上
- 通気性の良いメッシュ素材
- 汗止めバンド付き
サングラスの選び方
- UV400またはUV100%カット
- 偏光レンズで路面の反射をカット
- 軽量で滑り止め加工
- フィット感の良いスポーツタイプ
日焼けを防止するにはキャップは必須アイテムとなります。


ネックカバー・フェイスカバー
首周りや顔は特に日焼けしやすく、日焼け止めだけでは不十分な場合があります。
機能性重視のポイント
- 呼吸しやすい通気性
- 冷感素材
- 速乾性
- 洗濯可能
首に巻くと暑いかもしれませんが、それ以上に汗を吸収してくれるので意外と快適に使う事ができますよ。


ランナーのための季節別日焼け対策カレンダー


春(3-5月)の日焼け対策
紫外線の特徴
- 4月から急激に強くなる
- 意外と侮りがちな時期
- 肌が紫外線に慣れていない
対策ポイント
- SPF30-50、PA+++程度でも十分
- 軽めのジェルタイプがおすすめ
- 花粉対策も兼ねたフェイスカバー活用
夏(6-8月)の日焼け対策
紫外線の特徴
- 年間で最も強い紫外線
- 朝8時から夕方6時まで要注意
- 熱中症対策も重要
対策ポイント
- SPF50+、PA++++必須
- スウェットプルーフタイプ選択
- 早朝・夕方のランニング推奨
- こまめな塗り直し
秋(9-11月)の日焼け対策
紫外線の特徴
- まだまだ強い紫外線
- 10月でも夏の70%程度
- 油断しがちな時期
対策ポイント
- SPF30-50程度
- 保湿効果の高いミルクタイプ
- マラソンシーズンの大会対策
冬(12-2月)の日焼け対策
紫外線の特徴
- 弱いが確実に存在
- 雪面反射で強くなる場合も
- 乾燥対策も重要
対策ポイント
- SPF20-30程度
- 保湿重視の製品選択
- 唇や手の甲のケアも忘れずに
レース当日の効果的な日焼け対策
準備段階(1週間前)
- 使用予定の日焼け止めでパッチテスト
- 肌コンディションを整える
- 必要なアイテムの準備
当日朝の準備
- スタート1時間前に塗布完了
- 余分なアイテムは預け荷物へ
- 塗り直し用アイテムを携帯
レース中の対策
- エイドステーションでの塗り直し
- 汗拭きは押し拭きで
- 無理な塗り直しはペース乱れの原因
レース後のケア
- できるだけ早く日陰へ移動
- 冷却と保湿を重点的に
- 当日中にアフターケア開始
よくある質問(FAQ)


最適な日焼け対策でランニングをもっと楽しもう
ランニング時の日焼け対策は、単なる美容目的ではなく、パフォーマンス維持と健康保護のための重要な要素です。
- 適切な製品選び:SPF50+/PA++++、スウェットプルーフ機能
- 正しい使い方:十分な量を、適切なタイミングで塗布
- 総合的な対策:日焼け止め + 物理的防御(帽子、アームカバーなど)
適切な日焼け対策で、一年中安心してランニングを楽しみましょう。あなたのランニングライフが、より健康的で快適なものになることを願っています。



最後まで読んでいただきありがとうございました
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ではランニングスパイラルでした。

