
ナイキ ペガサス42を100km以上走り込みました。
計測にはGarmin Forerunner 165とRunmetrix(CASIO)を使用。
心拍数・ペース・フォームスコアまで数値で徹底検証しています。
発売前に書いたスペック比較記事では「買い寄り」と判定しました。今回はその答え合わせです。
ランスパ結論から言うと、ジョグ〜LSDまで任せられる万能デイリートレーナーです。27g重くなったのにペガサス41とほぼ同じ心拍数・ペースで走れました。
まず結論:6つのポイント


| # | ポイント | 評価 |
|---|---|---|
| 1 | フルレングスAir Zoom体感 | 中足部の”谷間”が消えた |
| 2 | ジョグ〜LSD快適性 | 30kmでHR142安定 |
| 3 | サイズ感 | ペガサス41と同サイズでOK |
| 4 | Garminデータ | ペガサス41と同HR・同ペース |
| 5 | ペース適性 | 5:30〜6:30/kmがスイートスポット |
| 6 | 総合 | ★4.0 / 5.0 |
ペガサス42のスペック・商品基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 商品名 | ナイキ ペガサス 42 |
| 発売日 | 2026年4月9日 |
| 価格 | 17,600円(税込) |
| 重量 | 約300 g(メンズ28 cm) |
| ドロップ | 10 mm |
| スタックハイト | 37 mm / 27 mm ※海外メディア実測値 |
| ミッドソール | ReactX+フルレングスAir Zoom(カーブ) |
| プレート | なし |
| アウトソール | アップデート版ワッフル |
| ラスト | MR‑10 2.0 |
| 寿命目安 | 約480〜800 km(Nike公式FAQ) |
100km走って見つけた3つの発見


ペガサス41を500km履いた私が、ペガサス42に履き替えて最も感じた変化は以下の3点です。
① 中足部の”谷間”が消えた


ペガサス41では前足部とヒールにAir Zoomが分離配置されていたため、中足部でエネルギーが途切れる感覚がありました。ペガサス42ではフルレングス・カーブ構造になったことで、着地から蹴り出しまでの重心移動がスムーズにつながります。


これは最初の1kmで体感できるレベルの変化でした。
② 30kmでもクッションが底打ちしない


ペガサス41では30km以降に前足部の底打ち感が出ていました。
ペガサス42は前足部に+3mmのスプリング構造が追加されており、5月5日の30km走(平均ペース6:03/km)でも最後まで底打ち感はありませんでした。


ロング走が多いランナーにとって、これは大きな進化です。
③ テンポ走では重量を感じる
4月25日の25km走で後半ペースを5:33/kmまで上げたところ、心拍数が170bpmに上昇。重量300g(ペガサス41比+27g)が足回りの重さとして顕在化しました。


キロ5:30を切るペース帯では、90g軽いアディダス EVO SL WOVENや反発の強いニューバランス FuelCell Rebel V5のほうが適しています。



ジョグ〜LSDは完璧。でもスピード走はEVO SLに任せる、という使い分けがベストです。
Garmin+Runmetrixデータで検証


ここからは数字で見ていきます。私が実際に使用しているGarmin Forerunner 165とRunmetrixのデータです。
同じ心拍数(HR142)でのペース比較:ペガサス42 vs 41 vs EVO SL


| シューズ | 距離 | 平均ペース | 平均HR | 気温 | 重量 |
|---|---|---|---|---|---|
| ナイキ ペガサス 42 | 30.01 km | 6:03/km | 142 bpm | 22〜29℃ | 約300 g |
| ナイキ ペガサス 41 | 30.64 km | 6:01/km | 142 bpm | 14〜26℃ | 約273 g |
| アディダス EVO SL WOVEN | 11.17 km | 5:54/km | 140 bpm | 21〜31℃ | 約210 g |
ペガサス42はペガサス41より27g重く、気温も8℃高い悪条件でしたが、ペース差はわずか2秒/km。フルレングスAir Zoomのエネルギーリターンが、重量増と暑さのハンデを相殺していると考えられます。
アディダス EVO SL WOVENとは約9秒/km差。ただしEVO SLは90g軽い「攻め」のシューズなので、用途が異なります。
30km走フォームスコア推移:ペガサス42はいつ崩れるか


| 距離 | ナイキ ペガサス 42 | ナイキ ペガサス 41 | アディダス EVO SL WOVEN |
|---|---|---|---|
| 5 km | 61 | 66 | 66 |
| 10 km | 58 | 61 | 67 |
| 15 km | 56 | 61 | 65 |
| 20 km | 56 | 62 | 63 |
| 25 km | 55 | — | 64 |
| 30 km | 56 | 64 | 62 |
ペガサス42は15km以降55〜56点で安定しています。序盤の低下は気温22〜29℃の暑熱条件が影響していると考えています。
注目すべきは30km時点の変動幅です。ペガサス42は5kmから30kmまで「−5」に対し、アディダス EVO SL WOVENは「−4」。
ただしEVO SLは20km以降に一気にスコアが落ちており、フルマラソン後半の足裏疲労が影響している可能性があります。



ペガサス42のフルレングスAir Zoomは、長距離でのフォーム維持に貢献しているようです。
ペース別快適度:スイートスポットは5:30〜6:30/km
| ペース帯 | 用途 | 快適度 | データ根拠 |
|---|---|---|---|
| 6:00+/km | リカバリージョグ | ★★★★★ | HR136〜140安定、クッション恩恵大 |
| 5:30〜6:00/km | ジョグ・LSD | ★★★★☆ | 30km走HR142、フォームスコア安定 |
| 5:00〜5:30/km | テンポ走 | ★★★☆☆ | 5:33/km時HR170に上昇、重量感あり |
| 4:30〜5:00/km | 閾値走 | ★★☆☆☆ | 未走行・EVO SL推奨 |
| 〜4:30/km | インターバル | ★☆☆☆☆ | 未走行・EVO SL一択 |



スイートスポットは5:30〜6:30/km。この帯域ならペガサス42の性能をフルに引き出せるね
シューズローテーションはこう変わった
ペガサス42を導入してから、私のシューズローテーションが明確に変わりました。
| シューズ | 使用回数 | 累計距離 | 主な用途 |
|---|---|---|---|
| ナイキ ペガサス 42 | 7 | 109.44 km | ジョグ・LSD・ロング走 |
| アディダス EVO SL WOVEN | 2 | 37.19 km | ペース走 |
| ナイキ エア ズーム フライ 6 | 2 | 37.55 km | ペース走 |
| ニューバランス FuelCell Rebel V5 | 2 | 17.74 km | ジョグ+WS |
| ナイキ ペガサス 41 | 0 | 0 km | — |
ペガサス41の出番が完全になくなりました。
ジョグ・LSD・ロング走はすべてペガサス42に集約。ペース走はアディダス EVO SL WOVENとナイキ エア ズーム フライ 6で使い分けています。



プレートに頼らず自分の足で走る感覚を養えるので、練習では多用しています。
ペガサス42をおすすめするランナー・しないランナー


| おすすめする人 | おすすめしない人 |
|---|---|
| デイリートレーナーを1足で完結させたいランナー | 軽さ最優先でキロ4分台のスピード走をしたい方(→アディダス EVO SL WOVENが向いています) |
| ペガサス41の前足部クッションやトゥボックスに不満がある方 | カーボンプレート必須のサブ3レース用シューズを探す方 |
| サブ4〜サブ3.5を目指す練習の土台が欲しい方 | 足幅が極端に細い方(MR‑10 2.0は幅に余裕があるため) |


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まとめ:総合評価 ★4.0 / 5.0
| 評価項目 | スコア |
|---|---|
| クッション性 | ★★★★★ |
| 推進力 | ★★★☆☆ |
| フィット感 | ★★★★★ |
| 通気性 | ★★★★☆ |
| 重量感 | ★★★☆☆ |
| 耐久性 | ★★★★☆ |
| コスパ | ★★★★☆ |
| 総合 | ★4.0 / 5.0 |
ペガサス42は、27g重くなったにもかかわらず、Garminデータではペガサス41と同じ心拍数・同ペースを実現しました。
フルレングスAir Zoomカーブ構造が重量増を相殺している——これが100km走って出した結論です。



キロ5:30〜6:30のジョグ・LSD・ロング走においては、現時点で最も信頼できるデイリートレーナーだと感じています。
一方で、キロ5:00を切るスピード走では重量が気になります。
テンポ走やレースにはアディダス EVO SL WOVENやナイキ エア ズーム フライ 6との使い分けがおすすめです。
軽さを重視するデイリートレーナーとしてはアシックス ノヴァブラスト6(約249g)も有力な選択肢なので、上の比較セクションも参考にしてください。



ペガサス42よさそうだね



僕もLSDが多いから、ぴったりのシューズだ!
ペガサス42 vs ノヴァブラスト6:スペック・設計思想を比較
2026年7月1日、ペガサス42の最大の競合であるアシックス ノヴァブラスト6が発売されました。
「デイリートレーナーとして本当に優秀なのはどっち?」という疑問に対し、ペガサス42は私の実走データ(Garmin+Runmetrix)、ノヴァブラスト6は海外レビュー・公式スペックをベースに比較します。
※ノヴァブラスト6は未所持のため、スペックおよび公開データでの比較です。実走データによる検証ではない点をご了承ください。
基本スペック比較:ペガサス42 vs ノヴァブラスト6
| 項目 | ナイキ ペガサス 42 | アシックス ノヴァブラスト 6 |
|---|---|---|
| 発売日 | 2026年4月9日 | 2026年7月1日 |
| 価格 | 17,600円(税込) | $154.95(国内価格未定) |
| 重量 | 約300g(28cm) | 約249g(US9 / 27cm)※DOR実測 |
| ドロップ | 10mm | 8mm |
| スタックハイト | 37mm / 27mm | 41.5mm / 33.5mm |
| ミッドソール | ReactX+フルレングスAir Zoom | FF Blast Max+FF Turbo Squared |
| プレート | なし | なし |
| アウトソール | アップデート版ワッフル | ASICSGRIP(前足部) |
| カテゴリ | ニュートラル デイリートレーナー | ニュートラル デイリートレーナー |
重量差は約51g。ノヴァブラスト6のほうが明確に軽いです。一方、ペガサス42はフルレングスAir Zoomによるエネルギーリターンで重量差を相殺している——というのが私の100km実走での結論です。
設計思想の違い:Air Zoom一体型 vs 二層ハイブリッド
ペガサス42とノヴァブラスト6は、同じ「デイリートレーナー」でありながら、クッション設計のアプローチがまったく異なります。
ペガサス42は、ReactXフォームの中にフルレングスAir Zoomユニットを一体配置する構造です。着地からつま先離れまで、一貫したエネルギーリターンが得られます。私の30km走データでも、中足部での重心移動がスムーズで、15km以降もフォームスコアが55〜56で安定していました。
ノヴァブラスト6は、ヒールにFF Blast Max(柔らかいが反発は控えめ)、前足部にFF Turbo Squared(弾力・反発が強い)を配置するハイブリッド構造です。Doctors of Runningのレビューでは「ヒールは衝撃吸収に徹し、前足部で跳ねる」という二段階の乗り味と評されており、ミッドフット〜フォアフット着地のランナーとの相性が良いとされています。
一方で、ヒールストライカーにとってはヒールからフォアフットへの遷移が「clunky(ぎこちない)」と感じる可能性があると複数のレビュアーが指摘しています。
どちらを選ぶべきか:用途別おすすめ判定
| 用途 | ペガサス42 | ノヴァブラスト6 |
|---|---|---|
| リカバリージョグ(6:30+/km) | ◎ クッション+安定性 | ◎ 軽さ+柔らかさ |
| ジョグ・LSD(5:30〜6:30/km) | ◎ 実走データで検証済 | ○ 海外レビューで高評価 |
| テンポ走(5:00〜5:30/km) | △ 重量300gが足かせ | ○ 軽量249g+FF Turbo Squared |
| ヒールストライカー | ◎ Air Zoomの一貫した遷移 | △ clunkyな遷移の懸念あり |
| ミッド/フォアフット着地 | ○ | ◎ 前足部の反発を活かせる |
| 耐久性 | ◎ ワッフルソール高耐久 | ○ 45マイル時点で摩耗なし(DOR) |
私の結論としては、ヒールストライカーでジョグ〜LSD中心なら「ペガサス42」、ミッドフット着地で軽さを重視するなら「ノヴァブラスト6」が向いています。
ただし、ノヴァブラスト6は実走していないため、あくまでスペックと海外レビューに基づく判定です。



ノヴァブラスト6を入手できたら、同一コース・同一条件でGarminデータを取得して追記します。それまではこのスペック比較を参考にしてください。
※ノヴァブラスト6のスペック・レビュー評価は以下を参照しています。
- Doctors of Running「ASICS Novablast 6 Review」(2026年5月)
- The Running Channel「First Look! ASICS Novablast 6」(2026年6月)
- Running Shoes Guru「Nike Pegasus vs ASICS Novablast」(2026年)
最後まで読んでいただきありがとうございました。
他にもランニングシューズの実走レビューやGarminデータの活用法を紹介しているので、ぜひ他記事も参考にしてくださいね!
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